家づくり中のみなさま、こんにちは。デザインリゾートの松崎です。
自然換気の話
自然換気とは、機械に頼らず自然の通風や空気の
温度差で換気することです。
機械を使用しないので、パッシブ換気とも呼ばれています。
換気の目的とは
室内の空気は、部屋の中にいる人や電気機器からの熱や
蒸気によって、次第に新鮮さを失っていきます。
新鮮な空気を入れて、汚染された空気を排出することで
室内を快適にすることが換気の目的です。
1.風力換気
「自然の通風で換気する」
外壁面に風が吹きつけると風圧を生じます。
すると、外壁の外側と内側とで圧力差が生じ、
これが換気のエネルギー(原動力)となります。
間取り設計においては、通風がよくなるように
最多風向方向に開口部を取り、反対側の壁面に
開口部を設け、風が抜けるように通風計画をたて
窓を配置するのがよいでしょう。
2.重力換気(温度差による換気)
「温度差による空気の密度の違いで換気する」
重力換気とは
建物内部で低い位置から高い位置へと上昇する
空気の性質を利用した換気方法です。
「温度差換気」や「煙突効果」とも呼ばれます。
例えば、冬場2階建て住宅の1階で暖房をつけると
2階は暖かく、1階は寒くなることがよくあると
思います。
これらの自然対流の性質を利用した自然換気です。
間取り設計においては、建物の低い位置と高い位置に
窓をとり、低い位置の窓から冷たい空気を取り込み、
建物内を上昇して、暖まった空気を高い位置の窓から
出せるように配置するとよいでしょう。
自然の力を利用して、快適な室内空間へ
いかがでしたか。
快適な室内空間は機械でなくとも、風などを
コントロールし、自然の力を利用して建築で
つくり出すこともできます。
間取り設計において、平面的な計画だけではなく
様々な視点から快適を追及してみましょう。
その他 気になることがございましたら、
何なりとお尋ねください。
それではまた。